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執筆者の写真学生スタッフ

クリスマスの奇跡



最近、朝晩の寒さに震え温かいコートを購入した学生スタッフの菊地です。本日はクリスマスですね。皆さん、思い思いの時間を過ごしていると思います。


さて、今日のテーマはそんなクリスマスに起きた「奇跡」について紹介していきます。


時は約100年前の1914年12月まで遡ります。第1次世界大戦の真っ只中、現在のベルギー、オランダ、フランスにまたがるフランドル地方のイギリス軍とドイツ軍が塹壕を介して一進一退の攻防を繰り返す戦線においてその奇跡は起こります。


当時のイギリス兵の手記によると、クリスマスの日の朝10時頃、あるドイツ兵が塹壕のから手を振るのがみえ、そして、次々と兵士達が塹壕から這い出てきて自然の停戦状態が生じたそうです。その後、英独の兵士達は一緒に戦死者を埋葬したり歌を歌ったり記念撮影をしたりして共にクリスマスを祝いました。


昨日まで、殺し合いをしていた両軍がクリスマスという宗教的な祭りをきっかけに停戦したことから、私は個人的に戦った兵士一人ひとりは心から戦いを望んでいたわけではなかったのではないかという希望的観測をしてしまいます。そして、兵士は何のために戦っていたのか深く考えてしまいます。


こうしたクリスマス停戦は残念ながら、長くは継続しませんでした。士気の低下を恐れた指揮官達が今後自身の持ち場を離れ敵陣に向かおうとする者は敵味方関係なく射殺しろとの命をだし、戦闘が再開されてしまいました。翌年以降、クリスマスにこうした停戦は生じることはなく1918年の休戦まで戦闘状態は継続されてしまいました。


この事例を通じては、私は戦争が美化したいわけではなく、実際に戦っている兵士一人ひとりが心をもっていることを伝えたいです。現在、世界において争いは実際に起きており多くの人々が傷ついています。悲惨な大戦の歴史を振り返り、殺し合っていた者が一時的ではあるにしろ心を通わせて同じ時間を共有し楽しむことができることが証明されました。この奇跡を日常にしていくことはできないでしょうか?争うことを止めて共に手を取り合って生きていくことはできないでしょうか?このブログをきっかけに一緒に考えていただけると大変ありがたいです。


最後に、皆様にとって今日が良き一日であることを心より願っております。

Merry Christmas

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