世界に誇るQC運動で日本の高い生産性を象徴する言葉は「KAIZEN改善」、事あるたびに「反省会」を好み、自分の子どもを他人に紹介するときは「内の愚息が…」と、私たちの文化にある美徳とされる謙虚さ控えめさは、ネガティブコントロールを支えている。「欲しがりません、勝つまでは」と、あたかも自分で律しているような抑制の押し付けをされやすい国民性であるのかもしれない。コロナは、私たちの自由を攻撃しているが、同時に目に見えないものを観ようとする力や、これまで気にもとめなかったことを可視化してくれている。
子どものやる気を引き出すために、「どうすればいいか、具体的に教えて欲しい」というオンライントーク後の問い合わせも、意欲という目に見えないものを可視化する方法を望むことでもあるだろう。
そのためには「ポジティブ」な態度が効果的であるというのが、5年間の実証研究から得たことなのだ。放課後まほらboは、その実践研究をもとにして組み立てられている。ポジティブ心理学を創設したセリグマンは学習性無力感の理論で有名だが、彼はその研究をもとに、人間の幸福を目標におき、ポジティブな態度から生成される過程を解き明かそうとしている。具体的な「問い掛け方」や「向き合う態度」については、実践研究の「遊び」の中で紹介してみよう。
詳しくはnoteでチェック。
次回は、子どもの力を伸ばす「危険な遊びの実践例」について。
では。
(みやけ もとゆき/もっちゃん)
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